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ヘッドライン |2022.06.22

平塚・相模川で盛り上がりをみせる!
サップボードがつなぐ 地域のコミュニティー

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夏が近づくと、海でサーフィンでもやってみようかという人もいるだろう。 ただ、海のある湘南地区の人でもハードルが高かったりする。 難しそうだし、そもそも海のルールがわからず、怒られてしまうかも……。 そこで、海遊び初心者にもおすすめしたいのがサップボードだ。

撮影/播間洋輔 取材&文/満山雅人

川なら圧倒的にやりやすいサップ

 ボードの上に立ち、パドルを使って進むサップ(SUP=スタンド・アップ・パドル)ボードは、昨今湘南でも広がりを見せている。クルージングはもちろん、水上でのヨガやフィッシングなど遊び方はさまざま。9年前から平塚でサップのクラブチームOSYC(俺たちの湘南ヨットクラブ)を運営している主催者・村田 暁さんに話を伺った。
 「気軽に初心者でも始めやすいというのは大きいですね。相模川を拠点としてやっていますが、川の方が圧倒的にやりやすいです。マリンスポーツに経験がない人に参加してもらい、楽しさを感じてもらえたらと思ってます」
 海に慣れていない人からすると、難易度の高いサーフィンよりも始めやすいのが特徴。ただ、ひと言でサップと言っても大きく2つの種類があるという。
 「“サーフ”という波に乗るもの。それと、水の上をどれだけ速く遠くへ行けるかを競う“レース”があります。始めやすく簡単な後者の方が増えています」
 どちらかというと、印象はヨットレースに近い。村田さんも大学時代からヨットの経験があった。
 「もともとヨットをやっていて、最初はサップにこだわるつもりはありませんでした。ヨットの本場であるオーストラリアに3カ月ほど視察に行ったときのこと。競技種目としてのヨットはオーストラリアとイギリスが盛んなのですが、サップがはやっていたんです。ヨットは風や波が強い日だと難しかったり、できないこともありますが、サップというオプションがあれば、マリンスポーツをもっと気軽に楽しめると気づいて始めました」

一生の仲間をつくるためのツール

 村田さんはサップはコミュニティーを作るためのツールだと話す。
 「大学を卒業してサラリーマンをやっていたんですが、30歳の時に退職して、この“俺たちの湘南ヨットクラブ”を立ち上げました。スクールというよりはコミュニティーを大切にした社交クラブをやりたいと思って。ヨットやサップなどもマリンスポーツを通じて、一生の仲間をつくるためのコミュニティーの場にするのが目的です」
 みんなの集まれる場所として、この相模川を選んだ。
 「最初は平塚でという風には考えていなかったのですが、妻が平塚出身というのもありまして。それに、オーストラリアのパースという街があり、そこにスワンリバーという大きな川が流れています。そこでヨットのスクールをやっていたのを見て“川でもできるんだ”と改めて気づいて。そういえば、大きな川が平塚と茅ヶ崎の間にあるよなと。私が来たばかりのころはまだマリンスポーツのイメージはなかったかもしれませんが、むしろ挑戦していくのは面白いと思いました。ここでやろうと決め『湘南マリーナ』の社長にお話をさせてもらいました」
 前述したように川はエントリーに向いている。あらゆる人が参加できるのでコミュニティーの場として考えると、うってつけだ。

平塚が競技サップの聖地になる!

 「始めたころは知り合いだけといった状態でしたが、口コミで参加者がどんどん増えて。通勤通学前の朝にやりたいという方もかなり多いです。“朝活サップ”でエクササイズ目的はもちろん、大会出場を目指すという人もいます。ここでつながり、飲み会などもされて楽しんでいるのを聞くとうれしいですね」
 サップを始めることで、交友関係が広がりライフスタイルも変化する。この夏、日々の喧騒から離れて、川や海での遊びを始めてみませんか?

O S Y C代表・村田 暁さん

’82年鳥取県米子市生まれ。慶應義塾大学卒業後、サラリーマンを経て30歳で独立。ウォータースポーツのさまざまな大会で成績を残す。’18年’19年度日本代表としてSUP世界選手権に出場。学生を指導し10年、500人を輩出。

俺たちの湘南ヨットクラブ
https://osyc.jp/

 

マリンスポーツ初心者でも 気軽に始めやすい

大学生による 競技サップ大会が開催

 5月22日、全日本学生SUP選手権シリーズが開催され盛り上がりをみせた。主催の全日本学生SUP連盟は、一般社団法人サップリーグジャパンが運営しており、OSYCの村田さんが代表理事を務めている。現在早稲田、慶應、横浜市立、湘南サップスチューデントというインカレチーム、そして大阪教育大学のサークルの5チームが正規で参加。早稲田もインカレで、20校ほどの他校生も在籍している。この日は今年度最初の春大会。新入生もSNSなどで様子を見るため新歓においても重要だ。ちなみに、夏の個人戦競技会は平塚市後援で行なわれる。生涯の仲間を見つけ、信頼関係を育むなどが目的であり、参加学生にとっては〝人生の財産〟となるはず。箱根駅伝のように、学生たちにとって平塚が聖地になるかも!?

大自然を感じてリラックスする

 競技としてのサップばかりではなく、ゆっくりクルージングを楽しむのもいい。相模川は天神橋の方まで上ることができ、海に出れば烏帽子岩や江ノ島までもサップで行ける。川であれば子どもたちだって安心。テントサウナとサップが楽しめる企画や、三浦エリアを水上冒険するツアー企画もあるのでぜひ参加してみたい。川や海からみたいつもの景色は普段とは違って新たな発見があるはず。

右から橘田春人くん、村田弘乃介くん、橋村翔城くん

 

OSYC 三浦 良仁さん
サップのために平塚移住

ちょうど1年前の6月に引っ越してきました。会社が東京なので土日だけ来ていたのですが、コロナ禍だったのもありこの際だから平塚にと思いました。休みの日はBBQ などもやったりしますし楽しいですね。平塚は気軽に入りやすい店も多いですし、あたたかくてとても気に入っています。

 

横浜市立大学SUPチーム部長 徳味 夏音さん
大学運動部のサップチーム

さまざまな大学の仲間と平塚やみなとみらい、海の公園で活動しています。横浜市立大学は日本代表選考まで残ったりと、よい成績を残せました。日本で初めてサップサークルを作ったのは早稲田ですが、 横浜市立大はサークルから昇格し、日本で初めて運動部の〝部活〟にもなりました。

 

大磯ロングビーチでサップ大会が初開催 無料観戦や体験も!

 6月25日(土)、大磯ロングビーチの流れるプールでサップレースの大会Blue MUSE Cup in Oiso Long Beach 2022 Springが行なわれる(雨天決行、荒天中止)。誰でも参加でき、ほとんど波のないフラットなプールなので初心者でも安心。出場者のパドルワークや上級者同士の白熱した接戦など、海や湖の沖合でしか見ることができない熱戦シーンも間近で観戦できる。当日は朝7時エントリー開始、8時スタート。20分タイムトライアルレースは最大募集250人。参加費一般5500円(ジュニア3300円)。大磯、平塚、二宮在住者を観戦(200人)、さらに体験会(先着50人)に無料招待(車での来場は1,000円/1日)。詳細はHPにて。

ブルーミューズ
http://www.bluemusecup.com/

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