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ニュース |2023.01.04

半世紀前からの“声”を現代に
大磯小学校でタイムカプセルを50年ぶりに取り出し

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 大磯町立大磯小学校で2022年12月3日、半世紀前に封印されたタイムカプセルの取り出し作業が行なわれた。当時の在校生有志による実行委員会(松原宏樹実行委員長・当時6年生、トーリー二葉副実行委員長・当時6年生、芦川博昭副実行委員長・当時5年生)では5月27日(土)に記念公開イベントを予定している。

 1973年5月、同校では開校100周年記念事業として全学年全児童が参加しタイムカプセルを制作した。時代は昭和から平成を越えて令和に移り、当時の小学6年生は、還暦を超えた。50年ぶりの開封への期待を胸に20人ほどの実行委員が集まった。
 大磯小のタイムカプセルはいわゆるカプセル型ではなく、幅は約110㎝、奥行き約80 ㎝、高さは約100 ㎝という大きな金属製の箱。金属製の台座の上に安置され、その周りを発泡スチロール、ベニヤ板、さらには通気口付きの鉄筋コンクリートで固め、体育館の脇で眠り続けていた。記念イベントで開封したいが保存状態がわからない上に取り出しには相当な時間がかかる。そこで事前調査を兼ねた取り出し作業を実施するに至った。作業では重機を使って保存庫を解体。時折雨が降るなか、約2時間に及ぶ作業をメンバーらは固唾を飲んで見守った。

いよいよ開封 果たして中身は

 現れた金属製の箱はボルトとナットで厳重に封印されていた。鉄筋コンクリートの解体は遠目に見守っていたメンバーも、この頃にははやる気持ちを抑えられず、工具を手にみんなでボルトを緩めていく。いよいよ開封の時。もしかすると、劣化してしまったものも多いかもしれない。果たして_。
 箱の中には所狭しと学校生活にまつわるものが並んでいた。当時の児童が将来の夢などを書いた作文や絵画、クラスごとの集合写真、名前入りのランドセルと教科書にノート、週刊誌や当時の現金、電話帳や掃除用具、黒電話……何十種類ものアイテムが時を超えて現れた。保存状態もおおむね良好。メンバーは写真を見ながら「これ私かな?」「ええ?老眼で見えないな……」など時の流れは感じさせながらも当時の思い出話に花を咲かせる。その笑顔は50年前の少年少女そのものだ。

5月27日(土)に記念イベント開催
問い合わせは大磯町へ

 今後は収蔵品のリスト化や、出席者登録などをしてお披露目記念イベントの開催を目指す。「50年も経てば連絡が取れないメンバーも多いが、再び縁がつながったり、旧交を温める機会になれば」と松原委員長。収蔵品は希望がある限り、カプセルに入れた本人の元へ返還したいという。当時の在校生は約1,200人と少なくはないが、ただ50年前のものが出てきて喜ぶだけでなく、そのメッセージから新たな何かを生み出してこそタイムカプセルの本旨のはず。つてがある人は旧友へ声を掛け合い、5月のイベントへ参加してほしい。

タイムカプセル開封事業特設ページ
https://www.town.oiso.kanagawa.jp/soshiki/kyoiku/gakkoukyouikuka/tantoujyouhou/gakkoukyouioku/17802.html

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