ヘッドライン｜2023.02.01

推し活は最高の自分磨き

タグ

今年は誰かを「推し」てみませんか？

　Ｚ世代の女性を中心に広がりを見せている『推し活』。「それって若い人たちがやっているものでしょ？」そんな声もチラチラ聞こえますが、じつは推し活をしている私たちってただ推しを愛でるだけでなく、さまざまな心情や思いを抱えて推し活をしているのです。今回はジャニヲタ歴10年以上の編集部井上が主にジャニーズを通して推し活をする私たちの心理や、推し活行動の謎を紐解いていきます！

井上ラリッサ
　推しはKis-My-Ft2の二階堂高嗣くんと、ジャニーズWEST中間淳太くん。両グループとも箱推しなので、公式グッズを購入する際に全メンバーそろえたくなってしまい、葛藤の日々。

推しとは？

　自分にとってイチオシの人やキャラクターのこと。そんな推しに時間やお金などの労力をかけて応援する活動のことを「推し活」と言います。そもそも“推し”が何を指すかというと、三次元・二次元・人物以外というジャンルに分けられます。

三次元：男性／女性アイドル・歌手・俳優・声優・歌い手・歴史上の人物・YouTuber
二次元：アニメ、ゲーム、漫画のキャラクター・VTuber・ボーカロイド・ゆるキャラ
人物以外：鉄道・建築物・動物・刀剣……etc

オリジナルの愛で応援

推しのイメージカラーを使ってオリジナルネイルチップの完成♪

　SNSをこまめにチェックしたり、公式グッズや円盤の購入だったり、コンサート、舞台に足を運んだりなど応援の形は人それぞれ！自分の好きなように、できる範囲内でお金と労力をかけることができるのが推し活の魅力♡　そんななかでも注目されているのが、愛あふれるオリジナリティ！　推しをイメージしたオリジナルグッズを自分で制作したり、公式グッズをデコったりなど……。周りと一味違うアイディアで愛を表現することがマストになりつつあります。

TOPICS1
推し活のお金事情

CD・DVD・雑誌	¥50,000
公式グッズ	¥27,000
ライブ	¥55,000
交通費・遠征費	¥25,000
美容代（美容室・マツパ）	¥100,000
参戦服代	¥40,000
グッズ作成代	¥20,000
総合計（年間使用額）	¥100,000

TOPICS2
自分のためになる推し活

　新しい洋服を購入したり、美容室やエステ、ネイル・まつ毛サロンに行ったりなど自分自身のビジュを整えるのも推し活の醍醐味！「推しに会いに行くからには、誰よりもかわいくステキな自分で会いに行きたい！」という思いから美容にはかなり気を遣います。人によっては１年に１回しか会えない推し、まさに織姫と彦星ですよね！そんな貴重なビッグイベントだからこそ、私たちは気合いを入れて現場に臨むのです！それが結果的に自分のためになるから推し活はやめられません♪

TOPICS3
未知の世界を知るきっかけ

　推しは自分の知らない世界に導いてくれる存在でもあります。例えば…普段ミュージカルは見ないけど、推しが出演したことをきっかけに好きになったとか、推しがハマっているコト・モノがきっかけで自分も始めてみたりとか。推しがきっかけで自分の知らなかった世界が広がる楽しさはほかでは味わえませんし、何よりも日常が楽しくなりますよ！

TOPICS4
“主役は私たち” 本人不在誕生日会

　誕生日は一年に一度の大切な日、そんな日は盛大にお祝いをしたい！という想いが込められています。本人はいませんが、「生まれてきてくれてありがとう」「いつも幸せをありがとう」など推しへ日頃の感謝の気持ちを伝える一大イベント！準備期間はおよそ１カ月、開催する場所(カラオケ・ホテルなど) や飾り付け、オーダーケーキを準備します。その後はSNSにアップするというのが定番の流れですが、ここで大事なのが“主役は推しの誕生日をお祝いする私たち”。友人とワイワイ楽しく飾り付けをしたり、おいしいケーキを食べたり、写真を撮ったりなど誕生日会が友人とのステキな思い出になるのです。私たちの友情にも乾杯♪

TOPICS5
推しワード辞典

【ジャニヲタ】ジャニーズヲタクの略。
【箱推し】グループ全員を推している。
【VTuber】CGキャラクターを使って活動しているバーチャルYouTuberの略。
【円盤】 CD・DVD・Blu-rayのこと。
【参戦服】現場に参加するときに着る衣服のこと。
【現場】コンサート・舞台・イベントなどのこと。
【ビジュ】ビジュアルの省略語、容姿や見た目を指す。

　いかがでしたか？そもそも“推し”がいないからよく分からない、他人にそこまで愛情を注ぐ理由が謎、そんな人もいますよね。なぜ私たちがここまで自分の時間と労力を使って推し活をするのか。
　それはきっと、推し活をすることで日常が豊かになって、自分のことがより好きになれるからだと私は思います。
　推しに会えるからお仕事頑張ろうとか、推しの視界に入るかもしれないから美容に気を遣おうとか、推しの顔を見ると疲れが吹っ飛ぶとか……。
そんな風に誰かを好きでいられて、全力で頑張れる私たちってとっても輝いていてステキだと思いませんか？
　最近の若者はお金を使わない、なんて言われていますが私たちが欲しいのは所有する“モノ”ではなく、一度きりの経験、体験をする“トキ”や“コト”に対価を払っているのです。

今、平塚は家康推し！
推すなら今！

　「え？歴史上の人物を推すの？」なんて思うなかれ。“歴女”といえば、俗に歴史好きの女性のことで推し活の一大ジャンルなのだ。昨年12月には映画で織田信長を演じた木村拓哉さんが「ぎふ信長まつり」に出演し、大きな話題となった。一方、平塚に目を向けると、じつは徳川家康と深いゆかりが。今年は大河ドラマ「どうする家康」の放送を機に、改めてその功績にスポットが当たりそう。家康役のあの人が平塚に!?……なんて妄想が現実になるかも!?

鷹狩りを愛した家康
市内の地名に名残が

　戦国時代に終止符を打ち、以後約２５０年続く太平の世を実現した徳川家康。そんな家康と、平塚の意外なつながりはご存知だろうか。
　市内の地名「御殿」は、家康が江戸と駿府との往復時の宿泊や、鷹狩りの拠点として利用した「中原御殿」が由来となっているのだ。現在、御殿の跡地の大半は中原小学校となっており、史跡は碑があるのみだが、この地域では家康をしのぶ東照権現祭に合わせて、鷹狩行列を毎年４月に行なっている。
　さらに今年は観光協会の主導で、「平塚を徳川家康の聖地化にしよう！」と題し、さまざまなプロジェクトが進行中。ぜひ平塚と家康の関係性を知り、江戸の大将軍を推そう！