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ニュース |2023.04.20

教善寺の稚児行列が復活
鮮やかな衣装で東海道を行く

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 平塚市平塚の教善寺で4月9日、稚児行列が行なわれた。稚児行列とは子どもたちの無病息災を願い、鮮やかな衣装を身にまとい、化粧をした子どもたちが街中を練り歩く日本の伝統行事のこと。同寺でも6年に一度の恒例行事として檀家や地域住民に親しまれており、2021年に実施予定だったが新型コロナの影響で延期に。今回、8年ぶりに悲願の再開となった。

 参加した子どもたちは2歳から小学5年生の15人。住職の石田時和さんによる「お釈迦さまについてのお話」の後、着付けをスタートすると更衣室は早くも大騒ぎ。大人からすると可愛らしい衣装ではあるが、特に小さい子どもたちからすれば慣れない冠や烏帽子を嫌がった様子。

 泣き出す子もいたが、それでもなんとかきらびやかな稚児衣装に着替えて14時過ぎに同寺を出発。子どもたちに加えて親や関係者、地域住民など80人以上の一団が寺周辺や東海道を練り歩いた。歩き疲れてしまう子もおり、最終的には“稚児”だけでなく“稚児を抱いた親”までも入り乱れての行列となったが、子どもたちは時折、笑顔を見せながら約30分ほどの道のりを歩んだ。

 石田住職は「コロナでマスク着用が必要になってしまい、子どもたちの笑顔がなくなってしまってかわいそうだった」と延期を重ねた2年間を振り返りつつ「こうして子どもたちの笑顔を直に見られるのが何より」とにこやかに語り、8年ぶりの務めを果たしたことに胸を撫でおろしていた。

 同寺は1976年に放火に遭い本堂を消失しており古い記録はほとんど残っていない。唯一残った先々代住職の時代、1937年の写真が当時の稚児行列の様子を伝えてくれている。その後、先代住職の時代の1985年に復活。今も続く同寺の伝統の1つとなっている。

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