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ニュース |2023.10.18

2023 湘南ベルマーレPRESS OFF THE PITCH No.01
湘南ベルマーレはスポーツの世界からどうSDGsを実現する? 地域協創型デジタルプラットフォーム「SDGs engine」

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トップ写真:SDGsエンジンについて思いを語ってくれた猪狩さん(左)と片瀬さん

湘南ベルマーレが「スポーツ×SDGs」をテーマに、地域住民や企業・団体などさまざまなステークホルダーと連携・協創しながらスポーツを通じたSDGs活動の推進を支援する地域協創型デジタルプラットフォーム「SDGs engine」の本格稼働から3カ月余りが経過した。「いやいや、全然何のことだかわからないよ!」という声が聞こえてきそう。今回はこの「SDGs engine」について、ベルマーレ営業部・猪狩佑貴さんと片瀬雄介さんに話を聞いた。

 

 事の起こりは湘南ベルマーレが長らく続けてきたホームタウン活動にある。
 クラブのコーチが運動を指導する「小学校体育巡回授業」や、トップチームの選手が学校で授業を行なう「ベルせん」が代表例だが、各種クリニックやセミナー・大会の開催や、指定管理業務などもその1つ。試合観戦によく行く人にとっては「LEADS TO THE OCEAN」が一番耳なじみがあるだろうか。「これらの活動にはSDGsで定められた17のゴールに該当するものも多いので、もっと発信していきたいと考えていました」と猪狩さん。「そこで、デジタルイノベーションパートナーのKPMGコンサルティング株式会社のサポートを得て、事業の発信をすると同時にパートナー企業にも活用してもらおう、というプラットフォームが立ち上がりました」

 それが「SDGs engine」だ。

地域貢献活動を
見える化する

 利用できるのは、主にベルマーレのパートナー企業。現代社会では多くの企業がSDGs活動を求められているが、自社の業務をこなしながらSDGsまで考えるのは相当にハードルが高い。しかし、クラブのパートナーには多種多様な企業が名を連ねている。これらをつなげ、活動をさらにアップグレードさせるのが「SDGs engine」の役割だ。

 例えば仮にA社が、サッカー教室を主催したいとする。事業に賛同したB社は広い敷地を生かして場所を提供してくれる。従業員数の多いC社は当日のスタッフを出してくれる。当初は教室だけの予定が、飲食業のD社が昼食を提供してくれることでイベント自体の幅が広がりアップグレードするーーこんなことが可能になるのだ。
 簡略化して言えば「SDGsを軸にした地域貢献活動の企業間マッチングをしてくれる仕組み」とも言える。「何かやりたいね」という漠然としたイメージでも問題なし。集まった企業同士で何が生み出せるかを考えるサポートもしてくれる。

 ローンチに先駆け、実際にいくつかのイベントを具体化してきた。このあたりはWEB上でレポートも含めて公開が進みつつあるのでぜひチェックしてほしい。なかにはサッカーやスポーツ業界とは縁遠そうなものもある。猪狩さんは「今まではパートナー企業にお金をいただいてもスタジアムに看板を出すなどの物質的なリターンが多かった。ですが『社会的な価値を生み出す』こともリターンになりうると考えています」という。

地域も一緒になって
“エンジン”を回す

 一般サポーターは現状、企画の立案者や協業者ではなく、参加者としてこれに関わることになる。とはいえ、今まではパートナー企業に関心があっても、自分がユーザー・顧客になれるかはまた別の話だった。しかしこの新たな試みが、サポーターとパートナー企業の関係性も変えるかもしれない。
 片瀬さんは「地域貢献活動を始めるきっかけとしてもぴったりではないでしょうか」と語る。「今はまだKPMGにかなりフォローしてもらっています。しかし将来的には、企業同士のやりとりだけでこのプラットフォームが活性化していくのが一番です」

 「ベルマーレのホームタウン活動は2019年、合計2,535回と当時の全56クラブで最多でした」と猪狩さん。1クラブの年間平均活動数は406回(2021年)。単純な比較はできないが、相当な数の活動をベルマーレはしているのだ。
 「世の中のベルマーレのイメージというと『弱い』『地域貢献もしていない』みたいな感じでしょうか。でもそれは違うんです」と力を込める。「弱いのは、今のところすみません、強くなります。でもスポーツを通じた地域貢献はずっと続けてきました。その財産を、パートナー企業や地域の皆さんにも活用してほしいんです。クラブだけではできなかったことが、皆さんに加わっていただくことでできるようになるかもしれない」

クラブの在り方をも
変える可能性

 プロスポーツチームは“強くてナンボ”の世界だ。特にパートナー企業からすれば、自社の名が高まることはうれしい。それは全くもって正しい。だがその一方で、プロスポーツチームをパートナー側・地域側が積極的に活用する時代でもあるはずだ。
 Jリーグには現在60ものクラブがある。だからこそ、新たな発想で“オラがまち”にプロスポーツチームがある価値・意義を生み、差別化を目指したい。新たな関係性の在り方をも提案する「SDGs engine」が見せてくれるであろう未来に期待せずにはいられない。

SDGs engine
https://bellmare-sdgs-platform.jp/

 

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