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ニュース |2023.11.10

平塚に南仏プロヴァンスの風を
フレンチ×洋菓子の新店舗「H×M BASEL」がオープン

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 平塚市内のフレンチレストラン「H×M」(アッシュエム)と、東京都八王子市を中心にケーキカフェを展開する「BASEL」(バーゼル)が共同で手がけるレストラン「H×M BASEL」(アッシュエムバーゼル)が11月12日(日)、平塚市下島にオープンする。7日にはメディアを招いてのレセプションが開催されたため、さっそく弊紙編集部も新店舗にお邪魔してきた。

 改めて、「H×M」は有限会社エスプリ・デキップの代表取締役・相山洋明さんが手がける平塚のフレンチレストラン。相山さんは服部栄養専門学校卒業後、各地のホテルやレストランで修行を積み、2002年に平塚に「ブラッスリー H×M」をオープンする。横浜の「Universal Dining ONE」も手がけるなど幅広く活躍の場を広げている。
 一方の「BASEL」は多摩・八王子を中心に多店舗展開する洋菓子店。有限会社バーゼル洋菓子店代表取締役の渡辺純さんはスイス・バーゼルで洋菓子の修行を積んだ先代から会社を引き継ぎ、経営に手腕を発揮している。

相山さん

渡辺さん

フレンチと洋菓子
分野の違う2人の「共通点」

 そんな2人の共通点は地場に根付いた店舗経営。誤解を恐れずに言えば、平塚も八王子も「ほどよく田舎」であり、飲食店の肝でもある原材料の生産者との距離も近い。20年来の付き合いだという2人だが、生産者や地域とともに歩んでいく姿勢にお互いシンパシーを感じていたという。相山さんが平塚で手がけた「SunSunマルシェ」を手本に、渡辺さんが八王子でマルシェの開催をしたほどだ。

 新店舗「H×M BASEL」も根底にある哲学は同じだ。
 フレンチと洋菓子という異業種ではあるが、お互いに持っていないものを持ち寄り、「新しい食文化の発信地に。30年、40年かけて根を下ろして愛される店にしていきたい」(相山さん)、「世代を超えて愛される、掛け合わせを楽しんでもらえるような店に」(渡辺さん)と語る。

 

提供するのは
「南仏のもつ空気感」

 店舗のテーマは「プロヴァンスのセカンドハウス」。それは白を基調とした洒脱な外観といった見た目の話ではなく、かといって食事の内容だけでもない。大切なのは食事をしながらの会話や、1人で訪れてくつろぐひとときなど、南仏のもつ健康さと爽やかさ。友人の家を訪れたようなゆったりとリラックスした居心地の良い「場所」そのものを創り上げたいという思いがある。

 相山さんは「メニューもまだまだ進行形で考えています。この建物自体の空気感・見え方・雰囲気が反映されたものでないと、生きたメニューにはならない。もちろん経営とのバランスは考えますが、コンセプトを大事に。店舗で採れた朝採れのハーブを使うなどのチャレンジもしたい」という。

 ヨーロッパ各国を旅するのが好きだという渡辺さんは「別にパリやミラノに行くわけではないんです。車を借りてアテもなく田舎の方へ行く。そこで出会った人に、ウマいパン屋やレストランの話を聞いて行ってみる。情報がありふれた時代ですが、そういう地に根ざした情報はそこに行かないと見つからないことも多い。でも、地域で長く愛される店というのは必ずある。この店もそんな場所にしたい」と語る。

気取らずさらっと楽しめる
でも、「本物の味」

 店舗の入り口すぐの場所には契約農家の野菜が並ぶ。新規就農者の野菜だそうで、「野菜は作れても販路開拓が苦手な農家を支えたい」という相山さんの思いもある。
 ショーケースには色とりどりのケーキが並ぶ。毎日八王子で製造したものを持ってきているそうで、渡辺さんは「常時10種類以上を目処にしっかりと提供していきたい」という。何種類かを試食させてもらったが、いずれも甘すぎず、だがしっかりとした存在感のある味わい。地元で長く愛される理由がわかる「安心感」がある。
 創業当時からの看板メニューだという焼き菓子「ガトー・オ・ノア」や「グランマ・マドレーヌ」といった焼き菓子、さらには自家焙煎のコーヒー「高尾コーヒー」なども並ぶ。もちろんいずれもテイクアウト可能。手土産にもぴったりだ。

農家直送の地場産品コーナー

グランマ・マドレーヌ

ガトー・オ・ノア

 レストランエリアは天井が高く開放感のある作り。テラス席もあり、ペットの同伴もOKだ。メインとなるのは一品料理にケーキとドリンクがついたセットメニュー。ものにもよるがランチタイムで2000円前後と、リーズナブルに両店舗の味を楽しめる。「アッシュエム流ニース風サラダ」はメインディッシュ級の一皿。地場の野菜がたっぷりと盛られた上から、料理長オリジナルのアンチョビソースがかけられ食欲をそそる。
 「H×M」は正統派フレンチ故、やはりそれなりのお値段だが、こちらの店舗で提供されるのはパスタやカレーなど、なじみ深いものも多い。しかし細部にまでこだわった料理は確かにH×Mのそれ。ぜひより気軽に楽しんでもらいたい。

アッシュエム流ニース風サラダ(手前)と小エビとモッツァレラのトマトクリーム

プロヴァンス風トマトカレー

 待望のグランドオープンは11月12日(日)。カフェレストランは10:00〜18:00(L.O.17:00)、ケーキ類のテイクアウトは10:00〜20:00で営業する。しばらくは予約等は受け付けないそうだが、年末に向けてのパーティープランなども検討中だという。
 平塚にプロヴァンスの風は吹くか。まずは一度その空気感を体験してみてはどうだろう。

 

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