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ニュース |2024.02.13

平塚市とベルマーレ、勉強会を定期開催へ
「共通のテーブル」はどんな未来を描くか

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 平塚市の落合克宏市長は2月9日、定例会見の中で平塚市と湘南ベルマーレがスタジアムのあり方などを考える「勉強会」を定期開催する予定であると明かした。目的やゴールなど、不透明な部分もあるが、スタジアムの将来に向けて動き出したと言えそうだ。

 落合市長は「『勉強会』の話はベルマーレ側から昨年12月に提案された。会の目的は『新スタジアムを建てる』や『現スタジアムを改修する』という前提ではない」と強調しながらも、第1回は2月に始まり、月に一回程度を目処に定期開催していく予定だと述べた。目的やゴールは現状では設定されていないが、広くスタジアムについて他の自治体の改修事例などの研究や情報共有をしていくという。

「シン・スタ」構想からはや1年

 湘南ベルマーレが「新スタジアム構想」を打ち出してから一年以上が経過した。昨年5月、スタジアム新設を目指す関連会社「湘南メディアスタジアム」は、新たな多機能複合型スタジアム・通称「シン・スタジアム」建設についての事前相談を市に持ちかけるも、平塚市側は建設候補地が総合公園内だったこと、費用の約半分を市が負担するという内容だったことなどから「無理な提案を一方的に突きつけられた(落合市長)」と強い拒否反応を示した。並行してサポーター有志や地元経済団体関係者などによる「『平塚をシン・スタジアムがある街に』協議会」が「シン・スタジアム」の実現へ向け、50,000筆を超える署名を集め市に提出するも「建設候補地」「費用」という根本にして最大の懸念点の解決は糸口も見えず、計画は暗礁に乗り上げていた。
 署名集めは当初、スタジアム建設そのものを求めていたが、その前段である「話し合いの場」への行政の参加を求める形にシフト。まずはようやくその「話し合いの場」が実現することになる。

スタジアム基準という枷

 そもそも、現在のベルマーレのホームスタジアム「レモンガススタジアム平塚」がJリーグの求めるスタジアム基準を満たしていないことが、クラブが新スタジアムを求める大きな理由の一つにある。その状況は市側も承知しているが、現スタジアムの改修で基準を満たそうとしても数十億〜百数十億規模の事業になるとみられ、であれば「新設も一つの手段」なのではというのがベルマーレ側の提案の根底にある。
 リーグの求める基準については昨年9月の市議会でも話題に上がった。平野貴裕企画政策部長は当時「本質的にはJリーグのスタジアムの基準を、地方の都市とチームがどういうふうに解決していくかというところ」と述べ、地方自治体によるスタジアム維持管理の苦労をにじませた。現状、クラブが自前のスタジアムを持つケースはほとんどなく、所属するホームタウンや責任企業に頼る形が大多数だ。9市11町の広域をホームタウンとするベルマーレだが、スタジアムの持ち主は平塚市であり、ここにアンバランスさが生じてもいる。

 今季からJ1リーグからJ3リーグまでに60ものチームが所属するが、スタジアム問題を抱えているところは平塚市だけではない。今回新たに発足した「勉強会」がクラブ・リーグ・自治体の関係性のモデルケースとなるような結論を生み出すことに大きな期待がかかる。

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