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ヘッドライン |2012.08.31

無償で知る、仕事の価値ライオンFGが平塚養護学校でヘアカット

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 スタイリストとネイリストにおしゃれにしてもらい、先生や保護者から「かっこいいね」「キレイだね」と声を掛けられ、子どもたちは笑顔で帰っていった。普段は中々、理美容室へ行けない障がいのある子どもたち。彼らのため学校内で無償サービスを実施するのは、市内を中心に美容室を展開するライオンファミリーグループのスタッフのみなさん。県立平塚養護学校では28日、今年で3年目となるヘアカットボランティアが行われた。
 きっかけは、1人の保護者の依頼だった。美容室での、スタイリストとの会話の中で生まれた企画で、初年度は1クラス単位のイベントだった。昨年からは学校行事となり、3年目の今回は参加を希望する児童・生徒も増え、昨年の3倍となる36人が参加。当日、教室には簡素ながらも鏡、椅子がセットされ、美容院が再現されていた。
無償奉仕
学校と企業間で金銭は一切発生していない。休日を返上し参加していたスタッフももちろん無償ボランティア。だが普段店舗で行われるカット・ブロー・セット・ネイルなどのサービスを同等に提供する。この日、同グループから18人のスタッフが参加した。
初年度から参加するリーダー役で、自らもスタイリストとしてヘアカットのサービスを行っていた人材開発部・福本悟郎さんは「今年は参加してくれる子どもも増え、スタッフも自主的に多く集まってくれて嬉しく思います。(一人のスタイリストとして)まだまだ勉強が必要だと、やってみて感じる部分も多くある。是非、来年もやらせてもらいたい」
同校の村上 結校長は「地域で生きる子どもたちのため、地域の企業が協力してくれるということに大変感謝しています。中には『プロの人にカットしてもらうのは今日が初めて』という子もいます。これを機会に、社会へ参加するという意味で、美容室に行ってもらいたいと思います」と話していた。
初参加
初めてプロにカットしてもらうという同校高等部1年生の雨宮竜馬君(17)。「がんばれがんばれ」と声を掛け見守っていたお母さんは「今まで一度も美容室に連れて行ったことがないので、大変感謝しています。慣れた学校という場で、優しいスタッフの方に良くしていただき、社会に出る練習にもなり、大変ありがたく思います」
雨宮君をカットしていたのはスタイリスト7年目の長野有一朗さん(27)。このボランティアには初めての参加。「子どものカットは元々好きなので」と名乗り出た。「障がいの有無に関係なく、(カット中は)子どもはよく動きますし、他の子と違いはない」といつも通りの仕事をこなした。「何よりも本人、さらにはお母さんたちも喜んでくれるのが嬉しい」
仕事 
「『時給があっちの方が10円高いから辞めちゃう』とか、経済的な面しか見られない若い子も多いです。しかしそうではなく『仕事とは人の役に立つということ』という職業倫理を日頃から教えています」と同グループ代表取締役社長の井出隆夫さんは話す。「人の役に立たなければ仕事はなくなるものです。逆に役に立つものであれば仕事はありますし、新しく生まれるもの。これは普遍の事実だと思います」
「今日、おそらく彼らは『ありがとう』という言葉を多く受け取ったでしょう。そして家に帰ったら『ああ、この技術を習得してよかったな』と思うことでしょう。つまりこの活動はお金ではなく、この職業を選んでよかった、と思える場。そんな心構えを学べるスタッフの勉強の場を提供していただき、我々もありがたく思っています」
「お金」ではなく「ありがとう」をもらう。無償だからこそ見えてくるもの、感じられるものがある。それを学べる価値ある時間と空間。そこに価格は存在しない。
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