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ヘッドライン |2012.08.31

まちづくりに参画する「権利」子ども議会開催される大磯町

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 大磯町自治基本条例第11条、子どもがまちづくりに参画する権利及び責任。1項「子どもは、それぞれの年齢に応じて、まちづくりに参画する権利を有します」2項「子どもは、まちづくりに参画する一員としての自覚を持たなければなりません」。大磯町で昨年9月に施行されたこの条例に基づいて23日、「平成24年度大磯町子ども議会」が開催された。
 今年で3回目を迎える同議会は、元々は一つの体験型のイベントとしての色合いが強かった。しかし現在では同条例に基づいた町政に参画するまたとないチャンスとなっており、今年は大磯町内から17人の中学生が「議員」となった。昨年あがった議題からは予算がとられたり、行政と学校との連携が強化されたりと、実際のアクションに繋がったものもある。
今年の質疑は「別荘や邸宅の活用について」「道の維持管理について」「街灯や防犯灯の設置について」「スポーツへの取り組みについて」「姉妹都市との交流について」など、全部で10案件。中学生ならではといえる柔軟な視点から、しかし鋭く切り込まれ、各担当部課のトップ等から回答された。
回答後に出される議員からの意見提言に対する返答では、中﨑久雄大磯町長が用意された原稿を下げ、自身の言葉一つで真摯に向き合う一幕も見られた。大磯町が行政として子ども議会を、多くの体験型イベントにありがちな一過性のものにせず、本気で子どもたちの目指すまちづくりを行おうとしている姿勢を垣間見せた。
議員を務めた大磯中学校1年、田中佐喜さんは「町のことに興味があって参加した。とても緊張したがこれからも機会があれば積極的に参加したい」と議会を振り返った。持ち回りでの議長も務めた国府中学校3年、加藤恵史さんは「最初は硬かったが、(自分の質疑を終え)議長席に座る頃には硬さもとれた。今まで気にはなっていても分からなかった町の内情に理解を深められた」と達成感を見せた。議会の総括として中﨑町長は「新しい驚きと、想いを感じる。(子どもたちが)積極的に町との交流を考えてくれていることを嬉しく思う」とまとめた。
今はまだ年に1回の子ども議会だが、子どもであろうと大人であろうと誰もが一人の町民として行政に参画し、より良い明日を目指す「まちづくり」が大磯で一歩ずつ着実に進んでいる。
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