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ヘッドライン |2012.05.04

「花職人」という仕事フラワー装飾1級技能士 椿 卓也さん

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趣味の園芸としてではなく、また華道のような芸道としてでもなく、「商品」として生花をデザインする。椿 卓也さん(33)は平塚市内でフラワーショップを営む「花職人」。国家資格「フラワー装飾技能士」の1級を所持し、その腕はフローリストたる技術を競うフラワーデザイン協議会・ジャパンカップの昨年大会で全国5位、一昨年大会で同3位に入賞するなど、国内トップクラスとして認められている。今週はそんな花と生きる若者をご紹介。生業として、生花をデザインする「花職人」という仕事。

人が生活する上で、「花」は必要なものではないが、あるとないとでは精神的な面で全く異なったものになる、とは椿さんの考え方。そもそも自分自身、成人するまでは花とは関わりのない生活を送っていた。平塚市内の中学・高校を卒業した後は、建築関係の専門学校へ進学。花には興味がなかったし、まさか花を扱う仕事に就くとは考えもしなかった。花屋でアルバイトをするまでは。
花へ
専門学校を卒業した後、様々なアルバイトを転々とする中で花屋を営む親戚に働いてみないかと誘われた。振り返ればそこで11年。花の魅力、花をアレンジする魅力、そして生業としての花屋の魅力を肌で感じていた。「元々『ものを作る』とか、『色を組み合わせる』とかが好きではあったんです。花屋というのは両方持ち合わせた職業だったんですね」と椿さん。何も分からず歩み始めた道。自分の生活には必要のなかった花が、今ではなくてはならない存在となった。「素晴らしい道に誘ってくれた親戚に感謝しています」。椿さんは、「感謝」という言葉を大切にする。
感謝
「多くの人はお礼やお祝いなど、何かしらの想いがあって花を買われますが、そこには『感謝』の気持ちが発生しているんです」と言う。「その気持ちを繋ぐのが花。だから僕も気持ちを込めてアレンジする」と花職人としての気構えを語る。「お客さんに『この前のお花、良かったよ』と喜んでもらえるのが嬉しい。その花を受け取った人に喜んでもらえるのは、さらに嬉しい」。だからアレンジを希望する人には事前予約を推奨している。贈る相手は何色が好きか、どんな花が好きか。可能な限り情報を聞き、事前に必要な花を仕入れる。最大限、喜ばれる作品を作るために。
花を贈ることで生まれる喜びや感謝の気持ち。椿さんは、それらを贈る側、受け取る側それぞれ最大限に感じてもらいたいとの想いから「贈り手がアレンジする」という行為も勧めている。自ら営む花屋では、花のアレンジメント教室を月に1回開催する。「男性が女性の誕生日に、気持を込めてアレンジした花を贈るとか、素晴らしいと思います」。そんな花の魅力も広める花職人。店の名前は「Kiitos(キートス)」。フィンランド語で「ありがとう」の意。

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