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ヘッドライン |2013.02.08

積み重ね、「0」に交通事故死者数、初のゼロを達成 平塚市

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 総務省の発表によると、平成24年の交通事故による死者数は全国で4,411人、12年連続での減少となった。しかし1日あたり12人、およそ2時間に1人が日本のどこかで交通事故により命を落としている。そんな中、平塚市では昨年一年間の交通事故死者数ゼロを達成した。

 昭和29年に交通事故統計を取り始めて以来、初めて交通事故死者数ゼロを達成したことを受け、先月31日、神奈川県交通安全対策協議会(会長 黒岩祐治知事)より平塚市交通安全対策協議会(会長 落合克宏市長)へ感謝状が手渡された。市では交通事故撲滅のため、平塚警察署や一般財団法人平塚市交通安全協会などの関係団体と連携し、交通安全キャンペーンや交通安全教室などを積極的に展開。平成24年度は、23回の交通安全キャンペーンと207回の交通安全教室を実施している(12月末現在)。こういった地道な取り組みの数々が一つの実を結んだといえる。
ゼロの意味
 交通事故死者数ゼロ。それに対し「もちろん嬉しいですよ。しかし手放しでか、と言えばそうではない」と、平塚市くらし安全課の鈴木千代治課長と津田勝稔課長代理は口を揃える。その響きだけであればこれ以上ないと言えるが、この統計には表れない数字がある。「ここでいう交通事故死者とは事故発生から24時間以内に亡くなった人のこと。それ以降に死亡した人数は統計に含まれない。平塚市でも昨年、事故から24時間が経過した以降に4人の尊い命が失われている」と。「事故件数、負傷者数はゼロではない。そういった犠牲者を1人でも減らしたい。その為の取り組みを積み重ねていくしかない」と気を引き締める。
何をゼロにするか
 さらに「死者数はゼロ。しかしその裏で交通事故件数は1,504件。県下ワースト3の多さです。今年に入ってからの事故件数は目下ワースト1です」と平塚警察署交通担当、山内洋一警視は話す。山内警視も今回のゼロは統計の結果にしか過ぎないことを強調する。事故がゼロにならない限り、犠牲者はいる。ではその根源、交通事故をゼロにするには―?
 山内警視は「『安全は心と時間のゆとりから』というが、まずはそれが第一。心の余裕、それこそが一番の事故抑制になる」と訴える。ゆとりと慢心を取り違え日々の積み重ねを怠れば、「ゼロ」は簡単に失われる。一人一人の日々の積み重ね、その先にしか「ゼロ」はない。いつか交通事故がゼロになる日—。それは弛まぬ積み重ねの先だけにある。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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