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コネクト |2013.02.08

コネクト:地域で生きるモデルに 南口マーケット「SunSunマルシェ」の今

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 平塚のフレンチレストラン、maison de H×Mの代表、相山洋明さん。平塚に店を構え10年、地域の中で生きるということを体現している人物の1人だ。ゼロから店を始め、最初は手探りだったというが、店を切り盛りしていくうちに、地域で生きるという志に同調する農家と知り合った。意気投合し、さらに若い生産者に声をかけ、農家はもちろんのこと、雑貨、ものづくり…とその輪は広がっていった。こうして2010年4月、相山さんの志の一つの形としてマルシェは生まれた。
半年後、南口の飲食店オーナーらにより南口有志会が結成され「ぶらりはしご酒」が動き出した。2010年秋に動き出したはしご酒は、翌2011年の春先に開催。の、はずだった。
3.11、東日本大震災。もうすぐ丸2年が経とうとする今も深く残る爪痕。遠くここ平塚でも、自分達の身に降り掛かった災害として鮮明に記憶が残る。南口有志会も例外ではなく、はしご酒を開催する余裕はなく、それぞれが苦しい時を過ごした。そんな中、相山さんは「励ましあって乗り越える中で地域の絆、つながりを強く意識するようになった」という。同年8月、彼らは復興への想いを乗せた炊き出しを南三陸町にて行った。
一方マルシェでは「チャリティーカレー」を販売。中身は有志会の各店舗が一鍋ずつ自慢のカレーを持ち寄り、それらを全部混ぜたもの。「地域力のシンボルとしてみんなに食べて欲しかった」という。値段は100円「以上」の任意。その売り上げを東北へ寄付…で、終わらないのがマルシェ。その売り上げで東北の物産を購入し、それをマルシェで販売する。その売り上げでさらに物産を購入し…と、継続する支援を続ける。「今回、3月のマルシェは10日、震災から丸2年を迎える前日で、それに向けて2月はまたチャリティーカレーを」と相山さん。継続する支援は止まることはない。チャリティーカレーには数々の具材、スパイス以上に、地域への想い、復興への希望が詰まっている。
さて、そんなマルシェの行き着く先とは。「トライアングルハッピーって知ってます?」と相山さん。聞き慣れない言葉に「WIN-WINってよく言うけどそれって点と点でしかないでしょ?」1対1の関係からもう1つ、対象があり三角形をつくる。例えば店舗-生産者–顧客という三角形を作り、その間に「地域」がある―それがトライアングルハッピーだ。マルシェはその橋渡しを担っている。「いつしかそれが四角くなって五角形になって…そのうち角が取れて輪ができたりしたらいいな」と笑う。
SunSunマルシェは今年で4年目を迎える。地域に根付いたマーケットはゆっくりマイペースに、けれども真っ直ぐ、着実に前に進み続けている。

◇次回のSunSunマルシェ
日時:2/10(日)10時~14時
場所:平塚駅南口モトロッソ前
H P:http://www.sunsun-marche.com/

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