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ヘッドライン |2013.07.26

親子で叶えたプロの夢プロサーファー 浜瀬 海 君

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 夏も本番。子どもたちが夏休みに入るこの時期になると、いよいよ湘南の海は賑わいを見せる。海水浴、日光浴、マリンレジャー、マリンスポーツなど、夏の喜びを求め多くの人々が訪れる。そんな海のある土地柄、この地域には季節を問わず波乗りを楽しむサーファーも数多く、プロとして活躍している人も少なくない。その中に、中学2年生という若さでプロになった少年がいる。現在通信制高校サポート校1年生、平塚市内在住の浜瀬 海(かい)君(16)。青春を謳歌する「普通の高校生」の道を選ばず、厳しいプロの世界に身を置く若きプロスポーツ選手だ。
 海を見て育った、という海君は生まれも育ちも平塚だ。市立港小学校、市立太洋中学校を卒業し、現在は通信制高校サポート校「日本サーフアカデミー」(小田原市酒匂)で高卒資格の取得を目指しつつ、プロサーファーとしての日常を送っている。
プロへ
 いわゆる「プロサーファー」とは、JPSA(一般社団法人 日本プロサーフィン連盟)が公認するプロのことを指し、現在国内においてはショートボードで男子169人・女子64人、ロングボードで男子138人・女子31人が登録されている。公認プロになるには同連盟の認定テストに合格する必要があり、誰でも簡単になれるわけではない。
 中学生という比較的早い段階でプロ資格を取得した海君。サーフィンとの出会いは、「両親がサーファー」ということで必然的だった。小学1年生で波に乗り始め、魅了され、いつしか「将来の夢はプロサーファー」となった。6年生の頃には大規模な大会で優勝するほど上達していた。その後も全国の大会をまわり、上位にランクインし続け、中学2年生でショートボードのプロテストに合格。将来の夢を、自らの手で早期に実現した。
親の支え
 「親として、子どもが決めた夢を100%応援しました」と話すのは母・早恵(さえ)さん。息子の夢を否定せず、絶対にプロになれると信じ、全面的にバックアップしてきた。親のサポートがあり、今がある。そのスタイルは今も変わらず、子どもの保護者として、練習や試合の際は常に行動を共にしている。
 練習のため週に1~2回程度、良い波を求めて千葉、茨城、静岡などへ行く。運転を担当する早恵さんは「早い時は4時起きです」。全国各地で開催される大会は年に20回ほど。東北、関西辺りまでは車で行くという。「車内で1日過ごすこともあります。食事管理や、体力的な部分で気を遣いますね」。そのほか現地ではチェック用のビデオ撮影や試合応援など、休む暇なく、マネージャー的役割をこなす早恵さんだが、「パパが1番のスポンサーですから」と2人のために働く夫を立てる。
 自分へ最大限の支援をしてくれている両親に対し「ありがたいと思っています」と海君。18歳になったら「練習も試合も1人で行けるように」と、自動車免許を取るつもりだ。「実際その時が来たら寂しいかも」と早恵さん。「子ども」でいられる時間もあと僅か。目指す先には「日本でトップになり、世界に通用するサーファーになりたい」という目標がある。だが今は、「とにかく試合に勝ってお金を稼ぐこと」と、現実を見据えている。

【トップ写真】大きな波に乗る海君 photo:u-ske.jp【写真2】平塚海岸の砂浜にて

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