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ヘッドライン |2013.08.09

職業体験事業を通じた地域の絆づくり「ぷちひらつか」の地域版「ぷちなでしこ」が誕生

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 職業安定所で仕事を見つけ、働いて収入を得る。自らが稼いだお金は食事に投資するも良し、娯楽に出費するも良し。財布の中身が寂しくなったらまた職安で職探し……と、楽しみながら社会の仕組みを学ぶ、子どものための職業体験型イベントは、国内では10年ほど前から開催されはじめ、今や全国各地で企画されている。平塚市内では「ぷちひらつか」として、2006年から平塚青年会議所(平塚JC)により毎年実施されてきた。そして今月4日には、なでしこ学区を対象とした「ぷちなでしこ」(共催=なでしこ公民館)が行われた。市内で初の試みとなるぷちひらつかの地域版だ。準備、運営と大がかりな職業体験イベントを、「学区」という単位の限られた地域で開催する意味。その地域に何をもたらすのか。
 開催日当日、会場のなでしこ公園は炎天下。それでも300人以上の多くの人で賑わった。参加者の募集対象校の市立なでしこ小学校からは、全校児童(439人)のおよそ1/3となる約150人が参加。児童らは仮想通貨が流通する仮想都市「ぷちなでしこ」の市民となり、約5時間にわたって思い思いの職業に就き、仕事をして給料を得て税金を納め、それぞれの生活を送った。
子どもが主役
 子どもたちの主体性を発揮させるため、イベント中の大人は最低限の補助をするのみ。何事も考える機会を与え、自由な発想を大切にするとして、見守り続けた。イベントを終え、同校の國松 宏校長は「子どもたちは自ら判断して行動を取ることができた。自分なりに工夫をするなど、時間を追うごとに成長していく姿が見られた。将来必ず役に立つ体験。貴重な機会をいただいた」。また、同公民館の河間裕治館長は「最初は、学区という小さい単位での開催はどうなるかと心配したが、学校やPTA、子ども会が協力して呼びかけてくれたので、多くの参加があった。大変有意義なイベントとなった」と満足げだった。
学区という単位で
 小学校区という単位での開催が実現できたことに関し、平塚JCの新堀将一理事長は「地域の単位が小さいほど、範囲が狭いほど繋がりが強くなる。我々は『パブリック・コミュニティー・マインド再活』と掲げ、地域における公共心の拡大を目指している。その中で効果的な事業になるであろう、ぷちひらつかの『地域限定版』を企画した」
 実際に事業を終えてみて、地域の多くの人が一同に顔を合わせ、協力し合った。「地域の絆が希薄化しつつあるが、こういったイベントをきっかけに地域内のコミュニケーションを生み、絆を強めていく。地域の子を地域で育てることができる。ひいては地域防災、防犯にも繋がると思う。まずはこのなでしこ学区でしっかりとモデルケースを作りたい。将来的に色々な地域へ波及すれば嬉しい」と展望を語る。未来に望むは、古き良き時代の「地域の絆」。その投資として大人が今、汗をかいている。
【写真】
会場内には市役所や職安を始め、銀行、税務署、警察、消防、テレビ局、ラジオ局、カルチャー教室などのブースが並び、飲食店では実際に地域で店を構える企業の協力のもと、本物の飲食が販売された

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