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ヘッドライン |2013.09.13

地域と地元アスリートを繋ぐ 「湘南SPORTS UNIVERSE」代表 大久保亜弥さん

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 「マイナースポーツ」であるがゆえ、全国大会や世界大会で結果を残しても、あまり広く認知されず、たとえプロ選手であっても、活動資金をアルバイトで補っている、という人々がいる。平塚市内在住のフリースタイルスキー選手・大久保亜弥(あみ)さん(31)もその1人。2014年のソチ五輪から正式種目となる「スロープスタイル」(ジャンプ、回転、レール上を滑るなど障害物競走のような競技)で同大会への出場を目指すアスリートだ。日本代表選手の選考基準となるワールドカップ3戦を今冬に控える大久保さんは現在、練習に励む傍ら、今年5月から始めた「湘南SPORTS UNIVERSE(スポーツユニバース)」という活動も行っている。地域に住む、国内外のマイナースポーツ界で活躍するアスリートたちと、地域とを繋ぐという新たな試みだ。
 コンセプトは「Sports×湘南」で、湘南地区を拠点とするアスリートたちがスポーツを通じて地域を盛り上げる、健康やまちづくりに貢献する、というもの。スポーツ教室やフィットネス教室など気軽に市民が参加できる無料体験イベントを実施し、トップアスリートたちが直接、地域住民とふれあい、指導を行うことで、地域との交流を図ろうという活動だ。
 当初は1人で始めた活動ではあったが、賛同者は次第に増えていった。マイナースポーツ界で活躍するトップアスリートの仲間たち。そして先月、初の主催イベントとなる「ビーチヨガ」を平塚海岸で実現することができた。告知はインターネット上のみだったが、60人以上の参加があったという。
地域へ還元
 イベントを実施するにあたり、「参加費は無料が基本」と大久保さんは考えている。「地域貢献」が原点にあり、今後も参加者から徴収するつもりはない。
 「スロープスタイルが五輪の正式種目に決まった2年前、『オリンピックに出る』と決意しました。ですが、ものすごくお金のかかる種目なんです。そんな時、アスリート仲間に地元企業を紹介してもらい、活動費の一部を支援してもらうことになりました。そこから仲間も増え、応援してくれる人も増えたんです。だから地元に貢献したい」と力強く語る。
得るもの
 主催者側のアスリートたちは、参加者から参加費という名目の「目先の利益」を得ることはない。得るものは、目に見えないもの。「マイナースポーツの選手の多くは個々で活動しているため、横の繋がりを持っていません。支援者もなくそのまま埋もれてしまい、夢半ばで諦めるという人も沢山見てきました。あと一歩の支援があれば輝ける、という人は多くいるんです」
 また大久保さんは「1つの企業から大きな支援を受けるよりも、地域貢献をしながら地域の沢山の人に応援してもらった方が、選手のパワーになるんです」とも。だから今後も五輪を目指しつつも、精力的に様々なイベントを企画し続けていく。たとえマイナースポーツのアスリートたちであっても、この地域では大いに親しまれることを願って。
活動の詳細はwww.spouni.comまで。

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