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ヘッドライン |2013.09.27

フォトスタジオは元・牛小屋フォトグラファー 河野 卓さん

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 綺麗な貸衣装や最新の機材が所狭しと並ぶフォトスタジオ。人生の節目に、何かの記念日に、様々な人が足を運ぶ。大磯町寺坂にある一軒のフォトスタジオ。天井は手が届く程に低く、空間も広いとはいえない。開け放たれた窓から見えるのは寺坂の自然。それもそのはず、このフォトスタジオは元・牛小屋。主はフォトグラファー河野 卓さん(47)。撮影するのはここでしか撮れないありのままの姿。
 世界中を飛び回るフォトグラファーとして活動していた河野さんはふとしたきっかけで大磯に生活を移して来た。しばらく写真から離れた生活をしたもののどのように再び写真を仕事にするかを考える中で紹介されたのが「牛小屋」だった。「見た瞬間に何か感じるものはあった」と河野さん。すぐに紹介を取り付け「牛小屋の住人」になった。
牛小屋スタジオの始まり
 「前の住人が額縁屋だったらしく部屋の中におがくずが何cmも積もっていて。1カ月くらいかけておがくずを片付けたり、壁を塗り直したりして徐々にスタジオを整えていきました」と河野さん。「大家さんも理解があるというかおおらかな人で、あれやりたい、これやりたい、ということをなんでも『良いよ』と言っていただいて」と笑う。スタジオでの主な仕事は雑誌に掲載される物品の撮影など。だが、元が牛小屋だけに「ここでしか撮れないモノ」がある。
ありのままを撮る
 その1つが自身も大好きだという犬の撮影。テナントのフォトスタジオだと難しい撮影も、牛小屋であれば誰に気兼ねすることもなくゆっくりとできる。また一歩外に出れば自然のままの緑が残る。都会のビルの中では撮れない自然さに徐々に依頼が増えていった。牛小屋という場所について河野さんは「やっぱり自然っぽさがいいのかな。外なのか中なのかよく分からないような。それと世間からちょっと外れたような時間の流れ方。撮影がない時でもビールとか飲みながらのんびり本を読んで過ごしたり」と笑う。「ここでなければならないという強い思いはなかったけど、なんだかいいなっていう気持ちに従ってみた。そしたらここでしかできないことが、この場所でしか撮れないものがあった。『作られたモノ』ではなくて『ありのまま』。そういうのを求めている人もいると思う。昔みたいにあちこち飛び回って写真を撮るのも恋しく思うけど」
牛小屋フォトスタジオでの撮影は日常を切り取るだけ。それだけで特別な瞬間が形になる。
◯問い合わせ◯
河野 卓さん
E-mail:wans.ph@gmail.com
TEL:090-3476-6901

【写真左から】牛小屋スタジオの外観と河野さん・大家さんと談笑する河野さん・スタジオ内観・犬の撮影の様子 撮影:Taku Kawano・河野さんの作品の一部 撮影:Taku Kawano

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