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ヘッドライン |2013.10.25

競技としての“縄跳び”の魅力ロープスキッピング選手 増田 萌美(めぐみ)さんに聞く

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 子どもたちの遊びやスポーツ選手のトレーニング手段として行われる「縄跳び」。この縄跳びにルールを定め、技術を追求し、スポーツとして昇華させたものが「ロープスキッピング」だ。県立平塚江南高等学校1年 増田萌美さんはロープスキッピング選手の1人。今年は7月から8月にかけて行われたロープスキッピングのアジア大会では銀メダルを獲得するほどの実力者だ。誰もが1度は体験したであろう手軽さを持つ「縄跳び」の奥深い世界とは。

 まず始めに、縄跳びとロープスキッピングはどう違うのか。日本ロープスキッピング連盟では縄跳び運動全般のことをロープスキッピングとしている。つまり、体育の授業で行う縄跳びやトレーニングとしての縄跳びはもちろん、大縄跳びやダブルダッチなども広義のロープスキッピングに含まれる。
 では競技としてのロープスキッピングとは。個人戦には主に決められた時間の中で駆け足跳びをどれだけ行えるかを競う「30秒スピード」と「3分スピード」、音楽にあわせ75秒の中で自由に技を組み合わせパフォーマンスし、独創性や技術を競う「フリースタイル」の3つがある。個人戦の他に団体戦もあり、複数人でフリースタイルを行うものなど様々な種目に分かれている。
選手へのステップ
 増田さんがロープスキッピングを始めたのは小学5年生の頃。現在シルク・ドゥ・ソレイユで活躍する糟尾将一さんの縄跳びパフォーマンスを見て衝撃を受け、縄跳びの世界へ入る。糟尾さんに師事し小学生の頃から全日本大会や国際大会に出場する中で、縄跳びにのめり込み競技としての技術を磨いてきた。増田さんは「記録を伸ばす喜びや、技ができるようになる達成感とかは他のスポーツと変わらない」と話す。今年の夏に行われたアジア大会ではチームで演技を行うチームフリーで銀メダルを獲得。さらに12月には全日本大会が、来年には世界大会が控える中で練習の日々を過ごしている。
縄跳びの楽しみ
 「縄さえあれば、いつでも、どこでもできるところ」と魅力を話す増田さん。小学校の体育の授業で行われる程に基本的な運動だからこそ、老若男女幅広い人々に親しまれている縄跳び。技術を競うレベルの競技人口は多いとはいえないが、縄跳びに触れる機会は多いことからその間口は広いといえる。増田さんは自分と縄跳びの将来について「例えば師匠のようにパフォーマーになるのは難しい。選手としてもいつかは限界がくる」と現実的。だがそれは縄跳びを置くこととイコールではない。小さい子に指導したりパフォーマンスの構成を考えたり、縄跳びに関わっていく道は数多いと考えている。「自分が感動したように『縄跳びってすごい!』という感動を伝えていきたい」と話す眼差しは真っ直ぐだ。第一線で活躍し続けることが全てはなく、多くの人に親しまれる縄跳びだからこその関わり方がある。
 競技者として、パフォーマーとして、あるいは指導者として、その先の道はまだわからないが、かつて師から得た縄跳びの楽しみを同じように誰かに伝えるべく、彼女は跳び続けている。
【写真上】アジア大会のメダルと代表ユニフォームを手に笑顔をみせる【写真下】足をまたぐレッグオーバー系の技を決める増田さん

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