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ヘッドライン |2013.11.15

ざる菊ズラリ 見ごろピーク 二宮町川匂 善波さん宅

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 納屋を抜けると穏やかな秋の陽の光を浴びてまぶしい程に輝いている真っ白の「ざる」、近づくとふわりと漂う甘い香り――。二宮町川匂にある善波保雄さん宅の「ざる菊」が見ごろを迎えている。10年程前に友人から分けてもらったという1株から始まったざる菊園は、今や毎年多くの人が訪れ、すっかり二宮町川匂の秋の風物詩になった。今週はそんな善波邸のざる菊をご紹介。
 ざる菊とは直径1m〜1.5mほどのドーム状に成長する菊のことで、その姿形からざる菊と呼ばれる。花弁は直径2、3cmほどで1株に何百何千という数が並ぶ。ここ数年で西湘エリアを中心にじわじわと鑑賞スポットが増加しており二宮町川匂の善波さん宅もその1つ。個人宅ながらシーズン中は一般に開放しており、およそ280坪の土地に400株近いざる菊が並ぶ。
善波邸ざる菊の始まり
 栽培を始めたきっかけは10年程前に友人に分けてもらったという1株のざる菊だ。元々酪農を営んでいた善波さんは牛を放牧していた土地を利用してざる菊を育てている。元が放牧場だっただけに土壌が肥えており、植物の育成にはもってこいの環境だ。ざる菊は赤、黄、ピンクなど様々な色の花弁をつけるが、善波邸のざる菊は7割が白色。真っ白な花弁が満開になり、さながら雪化粧をした小山が連なるように並んでいる姿は壮観ながらもどこか愛らしさがある。これらのざる菊は白色から薄いピンク、さらに赤紫へと色を変える。善波さんは「今年は17日頃までが満開の見ごろでそれまでは白い花弁。そこからだんだんと色が変わっていく」と話す。
栽培への思い
 今年の出来栄えを訪ねると「大甘に見て95点かな」と笑う。栽培を始めて10余年、そのノウハウも確立しているかと思いきや「まだ全然分からないことだらけ。ざる菊は大きくなりすぎると雨水がたまってざるが割れてしまう。どれくらいの肥料が適切なのか毎年手探り」という。「昔は株の間隔が狭すぎたのか育ちすぎたのか『ざる』じゃなくて『お茶畑』になっちゃったりして……。でも見に来てくれる人がいると嬉しいからね」と目を細める。栽培を続ける原動力は訪れる人に楽しんでもらいたいという単純な想い。「自分の楽しみっていうのもあるけどそれだけじゃ続かなかったね」
 花を楽しめるのは11月いっぱいが限度。それを過ぎるともう年の瀬は目の前。本物の雪化粧の季節が近づいてくる。
Information
住所:二宮町川匂178
アクセス:【車】国道一号「川勾神社入口交差点」より北に約400m。入口に看板あり。駐車可(わずか)。【路線バス】JR二宮駅南口から「高尾行き」、「国府津駅経由小田原駅行き」、「比奈窪行き」のいずれかで10分「押切坂上」バス停下車。徒歩10分。【コミュニティバス】JR二宮駅北口から「かわわの家入口」バス停下車。

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