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ヘッドライン |2013.12.21

気をつけよう身近な犯罪 平塚警察署 鳥海保弘署長に聞く

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 年の瀬を目前に控え、街中が慌ただしくなる12月、身近な犯罪や事故に巻き込まれるケースが増えてくる。平塚警察署のまとめによると平塚市は11月末時点で、自転車盗難(803件・前年比66件減)と自転車関連の交通事故(385件・同13件増)の発生件数で県内ワースト1位という不名誉な記録となっている。特に自転車盗難は市内における刑法犯認知件数の38%を占め、件数の底上げに一役買ってしまっている状況だ。年末年始にかけて犯罪や事故に巻き込まれないために、どのように日々を過ごすか、平塚警察署 鳥海保弘署長に伺った
 注意すべき身近な犯罪について鳥海署長は「自転車・オートバイ盗難、ひったくり、そして振り込め詐欺」と話す。オートバイ盗難は県内で4588件(前年比824件減)、市内で240件(同149件減)と減少こそしているものの県下ワースト2位の状況。さらにひったくり被害も県内891件(同3件減)、市内で35件(同10件減)発生している。また、もう1つの県内ワースト1位である自転車関連の交通事故については「平地が多い平塚は、もう10年連続で自転車事故多発地域に指定されている。安全啓発をすすめ汚名返上しなければ」と危機感を募らせる。
振り込め詐欺
 特筆すべきは振り込め詐欺だ。今年に入り県下全域で被害が急増しており、発生件数1143件にして被害額は約35億4000万円にのぼる。昨年より675件増と倍以上となり、被害額は約23億円増加と3倍に届きそうな程にふくれあがっている。平塚市も例外ではなく、29件の被害が発生し被害額は約9000万円。昨年比で件数は21件、被害額は約6800万円も増えている。未遂も含めればこれ以上の件数が市内だけで発生している。この背景には手口の巧妙化・多様化がある。親族を名乗り金銭が必要と訴える「オレオレ詐欺」も根強く残るが、行政職員を装った医療費や年金などの還付金を受け取れると騙った詐欺が多発。「複数人が役割分担し、言葉巧みに誘導される。口調は感じの良い営業マンそのもの。考える隙を与えないよう、巧妙に誘導され金銭を奪われる」と警鐘を鳴らす。
犯罪から身を守るために
 「自転車、オートバイ盗難やひったくりは意識1つで確実に発生を防げる」と鳥海署長。自転車、オートバイのロックを2重にする、バッグを歩道側に持ち自転車ならネットをかけるといった心がけが必要という。「街灯のLED化、防犯カメラの設置などハード面の対応も進めているがお金がかかる。ちょっとした心がけが一番の効果を生む」という。また、振り込め詐欺については「署も積極的に注意喚起していくので家庭でも話し合いの場を持ってほしい。振り込みなら金融機関やコンビニなどの協力で未然に防げるケースもあるが、手渡しで奪われることもある」と呼びかける。
 自転車事故に関しては「一番大切なのは譲り合いの精神。対人の自転車事故で約9500万円の賠償が命じられたケースもある。ルールとマナーを守れば事故は半減する。12月から施行された自転車の左側通行もしっかり守って」と乗り手の意識改善を訴える。
 鳥海署長は「楽しく安全に年末年始を過ごすため、ルールとマナーを守って。署も犯罪のないまちにするために全力投球する」と力強く話してくれた。

【写真】
鳥海保弘平塚警察署長/自転車マナー啓発キャンペーンの様子

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