カテゴリーから選ぶ
カテゴリーから選ぶ
ヘッドライン |2014.01.10

特集 シリーズ対談「スタート!~平塚の未来へ~」落合克宏平塚市長×河野太郎衆議院議員

タグ


 周辺道路の整備完了やツインシティ計画の事業着手などが予定されている2014年度。平塚市が大きな変化を迎える、そのスタートとなる今年、本紙では特集企画としてシリーズ対談「スタート!~平塚の未来へ~」(不定期連載)を掲載。第1回は、平塚市長の落合克宏さんと衆議院議員の河野太郎さん。まちが大きく変わろうとしている今、求められているのは何か――。(対談場所=河野太郎事務所)
落合 あけましておめでとうございます。
河野 おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
道が育む元気なまち
落合 昨年は、河野代議士にご尽力をいただいた平塚駅西口のバリアフリー化も完成し、国道134号の4車線化も進みました。
河野 134号の4車線化は平成26年度中には完成しますし、いよいよさがみ縦貫道路が26年度中に中央自動車道八王子ジャンクションまで開通します。東名高速道路へのアクセスが便利になりますし、北関東との交流が段違いに良くなります。
落合 さがみ縦貫道路が開通すると、国道129号の混雑も緩和されると思います。
河野 バスが近づくと信号が青に変わり、バスをスムーズに通すという技術がありますから、129号に時間帯によってバスレーンを導入し、平塚からでもスムーズに小田急線に乗り換えるといったことが実現するといいですね。
落合 129号沿線は既に今、急速に変わっています。市内も厚木市戸田付近にしてもそれは顕著なものを感じます。
河野 交通網の整備は人の動きを両方向に活発化させます。つながるということはどちらにも動けるということですから、魅力ある街、活力ある産業を平塚に創りだし、人やモノの流れを平塚に向かわせるようにしなければなりませんね。
落合 さがみ縦貫道路の南の終点は茅ヶ崎の柳島ですが、そこで車は右にも左にも曲がれます。たくさんの車が右に曲がってくれるように、平塚から小田原、箱根まで力を合わせると同時に、平塚で停まるしくみをつくらなければなりません。
河野 市営プール跡地の道の駅構想などもしっかり実現し、そこで平塚の魅力ある産品が多くの人の目に留まるような仕掛けを期待したいですね。
ツインシティが握る平塚の未来
河野 将来の人の流れだけではなく、将来の人口も考えなければなりません。
国立社会保障・人口問題研究所が昨年の3月に出した人口の将来推計を見ると、2010年に26万780人だった平塚市の人口は、そこから徐々に減り始め、2020年には25万7300人、2030年には24万4300人へと減っていきます。
ところが近隣の藤沢市や茅ヶ崎市、海老名市といった自治体は2020年になってもまだ人口が増えると予想されています。
落合 私もその数字を見て危機感を抱いています。やはり街の活力を考えると、人口というのはそのベースになります。人口が減るということは商業やサービス業には直接、大きな影響が出てきます。
日産車体の第一地区工場の北九州移転やJTの工場閉鎖の発表など、工業の町ひらつかも次の時代に向けて準備を始めなければなりません。
河野 そういう意味で言うと、ツインシティ構想は平塚の未来にとって大切だと思います。新東名高速の厚木南インターへ3分で着きますし、さがみ縦貫道路の寒川北インターへのアクセスも良く、物流の拠点となりえます。
さがみ縦貫道路が開通すると、沿線である厚木や相模原との都市間競争が始まります。平塚の北玄関としてのツインシティが果たす役割は大変大きいと思います。
落合 ツインシティまちづくり計画では、約68haを市街化区域に編入し、3300人が住み、6000人が働く街になる予定です。
準備を進めるための予算も市議会にご承認をいただきました。行政もしっかりと支援を続けていきます。
河野 ツインシティを成功させるためには、プランニングがカギを握ります。よくあるようなコンサルタントに丸投げして青写真を描いてもらうのではなく、市や商工会議所も一緒になって企業のニーズを把握し、物流拠点や研究施設を誘致しなければなりません。
落合 ツインシティはいろんな意味で平塚らしさが盛り込まれたものにしなければなりません。どこにでもあてはまるような計画ではなく、全国へ向けてもこれがツインシティ計画だと胸を張れるようなものにしていきます。
まず市内の企業の物流や製造、研究開発のニーズを伺い、ツインシティ構想にあてはまるところをどんどん具体化していきます。
河野 ツインシティが成功すれば、私は遠い将来でも新県庁という夢があると思います。
県庁が、県と同等の権限を持っている政令指定都市に置かれているというのはどう考えても矛盾しています。横浜市民は県庁ではなく市役所で用が足りるのですから。
子供が主役のまちへ
河野 ツインシティだけでなく、日産車体跡地にも、ららぽーとと併せて住宅が整備されることになりました。
また、JT工場跡地にも良質の住宅地を供給してくれるようなプロジェクトが可能ですね。
落合 人口を増やすためには平塚が子育て世代に選ばれる街になる必要があります。
そのためには子育てしやすい環境があることと公立の小中学校の教育をより充実したものにする必要があります。
河野 女性が働き続けやすい街であることが、これからの発展の前提条件だと思います。 例えば、保育園や学童保育の充実のためには小中学校の空き教室をいかに活用していくか。ぜひ、地域で話し合って活用していただきたいと思います。
落合 民間保育所では定員増のご協力をいただいていますし、いわゆる認可外保育施設を認可保育所へ移行する取り組みも進めています。平塚市においても認定こども園の設置に向けた準備も進んでいます。
河野 子育てと並んで重要なのは教育です。
平塚市の公立小中学校の学力水準を高めていくために、地域が一丸となったプロジェクトが必要だと思います。
充分に気を付けながら、学校ごとの学力テストの結果を開示し、目標値を定め、そのために地域が何をできるか、地域で考えていただきたいと思います。
落合 マニフェストにも掲げた英語教育の充実も進めていきたいです。2020年の東京オリンピック開催を見据えても英語力の向上は必須です。
河野 児童数が減ってしまったこともあり、小学生のスポーツにシーズン制を取り入れるべきだと思います。
野球、サッカー、ミニバスを中心に、シーズンを分け、子供のうちから様々なスポーツを経験していくというのは大切だと思います。学校の部活にも地域の指導者に入っていただくことも必要です。
そして昨年は湘南ベルマーレ、面白い試合を展開してくれました。スポーツライターの北健一郎さんが書いた『サッカーはミスが9割』という本の中で、曺監督率いる湘南ベルマーレはドルトムントやバイエルンと同じ世界最先端のサッカーに取り組んでいると絶賛されていましたね。
落合 ベルマーレには地域の高齢者の体力づくりの取り組みなど介護予防にも協力をいただいています。プロスポーツが地域にも貢献してくれることはまさにJリーグの理念にもつながるものです。
トップレベルの高齢者福祉事業
河野 『日経グローカル』という雑誌の高齢化対応度ランキングでは平塚市は神奈川県で政令指定都市を除いてトップでしたね。
落合 この調査は、医療・介護、生活支援・予防、社会参加などの観点から全国の自治体をランキング化したもので、特に「生活支援・予防」という部門では全国9位になっています。一人暮らしの高齢者のための配食サービスや新たに導入した「お話見守り歩数計」、「高齢者在宅時緊急通報システム」、「はいかいSOS見守りGPS」などが要因です。また、金融機関等のご協力による「地域の見守り活動に関する協定」締結などの取組が評価されました。市民との対話集会「ほっとミーティング」で寄せられた市民の意見を生かしています。
河野 福祉行政の推進は財政負担とのバランスが重要ですね。
落合 ふるさと平塚が市民の皆さんにとって住みやすい街になるために、今年もよろしくお願いします。
河野 国、県、市、力を合わせてがんばりましょう。

タグ
facebookシェア twitterシェア lineで送る
オンラインマガジン

湘南ローカル情報を日々更新中!

いますぐ使える 最新クーポン

色々な所で使えるお得なクーポンを発行中!

その他のクーポンをもっと見る
湘南ジャーナルDB 湘南のお店情報をまとめて掲載!
湘南ジャーナル まちナビ 最新情報

湘南のお店情報をまとめて掲載!

スタッフブログ

編集部情報を毎週更新でお届けします。

運営からのお知らせ

PAGE TOP