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ヘッドライン |2014.01.24

クルーズによる新たな観光の形相模湾を舞台に3商工会が企画・連携

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 相模湾に面した大磯町・葉山町・真鶴町の3町の商工会が連携し、海を活かした新しい観光の形を模索している。それぞれに港湾施設・漁港を持ち、港自体が町の観光スポットになっており、さらには別荘・保養地などを形成し政財界人・文化人らの交流の場として発展してきた3町。それらを相模湾のクルーズで繋ぎ、新たな観光資源としての魅力を創出すべく奔走する3商工会の今を追った。
 事業の始まりは3年前にさかのぼる。漁港をはじめ様々な共通点を持つ大磯・葉山・真鶴の商工会が連携して新事業をできないかと考えたのがきっかけだった。以後、大磯町商工会を中心に様々な検討が進む中、3町が目をつけたのは相模湾。3町をクルーズで繋ぐ観光連携を目指すことになる。中心に据えられたのは海路を使い各港で開催される朝市などを繋ぎ、渋滞や乗り換えなどの煩わしさから開放された船上の時間をも楽しむスタイル。さらには大磯の旧安田善次郎邸、葉山の旧伏見宮別邸など日頃は開放されていない文化財を地域活性化として利用するなどの構想もある。こういった相模湾沿岸でクルーズを実施する例として、近隣では江ノ島から各地へのクルーズや、えぼし岩周遊船などが運行されているが、自治体を超えて連携するというのは「おそらく初では」と大磯町商工会参事の石井晴夫さんはいう。
テストクルーズ
 大磯町商工会は今までに数回、商工会関係者、行政関係者、旅行会社、大学教授らなどを招いたテストクルーズを行ってきており、12日にも大磯が誇る重要無形民俗文化財「左義長」を海から見ることをメインイベントにテストクルーズが実施された。当日は天候にも恵まれ絶好のクルーズ日和。日中、真鶴の美術館などを巡った後、夕方に真鶴港を出発した船は沈む夕日を背にいよいよ大磯へ向かう。日頃身近な海もクルーズではまた別の表情を見せる。夕焼けに赤く染まる真鶴半島や、箱根の先に見える富士山を眺めながらのクルーズが特別感を演出する。この日の目的こそ左義長ではあるが、例えば花火大会や根強い人気を誇る婚活イベントなどにも応用できるのでは、といった意見が聞かれた。肝心の左義長も好評で、石井さんも「左義長を海から見る日がくるとはなぁ」と感慨深げだ。
今後の展望は
 こと大磯町に関して転換期になりうるのがさがみ縦貫道の完成、国道134号の4車線化だ。内陸地域から湘南地域へのアクセスが飛躍的に向上することにより、多くの人が訪れる可能性を秘めている。新湘南バイパスの終点で西に向かう時、その先には箱根や伊豆といった既に観光地としての地位を確立した土地がある。平塚などにも同じことがいえるが、大磯をそこへの通過点とさせるのではなく、如何にして人々を留まらせる場所にできるかが大きなテーマとなる。大磯では現在港湾整備が進んでおり、漁港として、商港として生まれ変わる過渡期にある。「それが完成した時、観光客を惹き付けるための下地を今のうちから作っておくことに大きな意味がある」と石井さんは考えている。加えて昨年受けた「新たな観光の核づくり認定」も一連の事業の追い風にしたい考えだ。
 今後は旅行会社とも連携し一般の人を対象としたトライアルへの移行を目指すという。近い将来、身近な海に新たな価値を生み出すべく3商工会の奮闘は続く。
【写真トップ】海からの左義長。燃え盛る炎が海面を照らす
【写真2】真鶴半島に沈む太陽半島に沈む太陽【写真3】今回テストクルーズに使用された船舶
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