「鉄舌長鐙(てつしたながあぶみ)」が市指定重要文化財に 全国でも希少な鎌倉時代の鐙
一昨年、全国でも希少な鎌倉時代の鐙(あぶみ・足を踏みかける馬具)であるとの鑑定を受けた「鉄舌長鐙」(平塚市博物館所蔵)が先月30日付で、40件目の平塚市の重要文化財に指定された。同資料は、昭和15年頃に馬入川鉄橋の下流付近で砂利採取中に引き上げられ、地域で保管されていたもので、平成16年に市民から寄贈された。
現在、鎌倉時代の同種の鐙として確認されているのは同資料を含め、東京都青梅市御嶽神社奉納品1双と東京国立博物館所蔵品2双、京都府京都市(財団法人)高津古文化会館所蔵品1双と、全国でも4例のみ。神社への奉納品や、武家の宝物として伝世されたものがほとんどという中、特に同資料は「実際に使用され、かつ出土という形で特定の地域との関係が捉えられるケース」で珍しいという。そしてこの度、「本邦の馬具変遷を示す希少な実物資料であるとともに、平塚の中世史を語るうえで欠くことができない資料である」として、指定された。
同資料は鉄製で、左右に装備される鐙の左側。高さ(残存高)は25cm、長さ(鳩胸先から舌の先端まで)が34.4 cm、幅は10.5 cm(鳩胸位置)~8cm(舌の先端)。なお同館では、今回の指定に伴う一般公開を3月中に実施する(予定)としている。
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