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ヘッドライン |2014.02.21

地域で生んだご当地キャラ松原公民館が独自で制作

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 子どもから大人まで、広く愛されているご当地キャラクター。その多くは地域性を反映し、その地域をPRする重要な役割を担っている。そんなご当地キャラが今年、平塚市内のひとつの公民館から生まれた。それが松原公民館の「まつぼう」(=写真右)と「まっちゃん」(=同左)だ。一見、大変そうに思えるキャラの制作だが、なぜ、どのようにして誕生したのか。そしてその先にあるものは――。
この記事は、湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により取材を行いました。取材の模様は、現在同局で放送中の「情報カフェ!湘南館」でご覧になれます。※放送日程は文末に記載
 松原という名が示す通り、古くは松が多く茂っていたという。「松並木でも、松林でもなく『松原』だったんです」と、同館のキャラの生みの親である杉山嵩(たかし)館長(76)は言う。だが歴史は移り変わり、現代ではその姿もなく、地名に名を残すのみ。このキャラ作りには、そういった想いも反映されている。
笑って楽しんで
 そもそも、キャラ作りに至ったきっかけは「地元の人に元気になってもらいたい」という純粋な発想から。杉山さんが館長に就任して以来この6年間、「地域住民と公民館がうまくいくように」との想いから、コンサートやパーティー、花見や月見など同館オリジナルのイベントを企画してきたという。任期の最後の年である今年度、「大笑いしてもらいたい」とキャラ制作を企画した。「馬鹿にされたって、それはそれで(成功であり)良いのです」と杉山さんは微笑む。
 但し、キャラの着ぐるみを作るとはいっても、一般的な制作費は数十万円という価格帯。公民館の予算は、潤沢にあるわけではない。
最小限と最大限
 そこで発揮されたのが、現役の会社員時代に大手広告代理店に勤務し、CMコミュニケーターとして培われた杉山さんが持つ「発想力」や「行動力」、そして公民館が持つ「地域との繋がり」だった。
 キャラのモデルとなる人形は、杉山さんの手作りによりすぐ作られた。これを元に、着ぐるみの素材となるフラフープや建材などをホームセンターで購入。手足には地域住民から提供された熊の着ぐるみを流用した。制作には同館の利用団体が協力し、名前も地域から募集し名付けられた。最小限の経費と、最大限の工夫で誕生した松原公民館のご当地キャラ。制作費は3万円とかからなかった。
夢は全館で
 それぞれ松の木と松ぼっくりを象徴する「まつぼう」と「まっちゃん」。すでに制作段階から、地域のイベントや施設からの出演オファーがあったという。「地区レクとかでよろよろ歩いても面白いですよね」と言う杉山さんは、「可能であれば」と夢を語る。「できれば市内25公民館で、各地区の歴史や地理的特徴、地域性を出したキャラを作ってほしい。七夕まつりで全員がパレードしても面白いと思う。全館で作ってもらえればまちに活気を持たせられるのではないでしょうか」。ご当地の、さらに細分化されたご当地のキャラ。敏腕広告マンが見る夢は、まち全体をPRする可能性を秘めている。
 なお同キャラは同館の公民館まつりで初お披露目となる。◇2/22(土)10時~14時、2/23(日)10時~15時◇同館☎21-6186。
 また当日の取材の模様は、湘南チャンネル(CATV002ch)「情報カフェ!湘南館」で、2/24(月)まで放送中(12時~12時30分、19時~19時30分ほか)。

【写真左】制作は地域の人がボランティアで協力した
【写真右】手づくりの人形を前に語る杉山館長

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