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ヘッドライン |2014.03.07

学生が伝える被災地の今東海大生がつくる震災特別番組

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 東日本大震災から3年。震災直後、各地では物的支援、人的支援など様々な支援活動が活発に行われ、また、報道された。当時と比較すれば、今でこそ「復興支援」という言葉に触れる機会は少なくなったが、一貫して活動を継続している人、団体は今もいる。東海大学文学部広報メディア学科もそのひとつだ。「自分たちにできることは何か」を考え、被災地と地元ケーブルテレビ局で番組制作活動を続けている。
 震災から2カ月後、同学科の学生が物的支援のため訪れた大船渡市で見た光景は「想像を絶していたもの」だった。何か、自分たちにできることはないだろうか――。普段、学んでいる映像制作技術を活かしたもの、大船渡の人々に喜んでもらえるもの。それが、現地の子どもたちのための番組づくりだった。
 あくまでも学生はサポートするのみで、子どもたちを主体とした番組の制作。父母へのインタビューや思い出の地図づくりなど、子どもたちが撮りたいもの、伝えたいものを子どもたち自身で企画し、取材、撮影、出演して番組をつくり、地域の人へ向けた上映会も行った。大人の笑顔を生み、子どもたちにとっても夏休みの思い出となる同企画は好評を得て、今も続けられている。
現地で、そして地元平塚へ
同企画を通じて学生らが感じ取った被災地の子どもたちの「心の声」。他の地域の人々にも伝えたい、との想いで、地元平塚を放送エリアとする湘南ケーブルテレビ局へ相談した。元々同局とは、同学科のスタジオで収録する番組が放送されているという縁はあったものの、学生らの希望日は2012年3月11日。放送局にとっては重要視される「震災が発生した14時46分をまたぐ2時間生放送の枠」
 局にプレゼンを行った結果、学生らの想いは通じた。そして五嶋正治准教授の指導のもと、企画、制作、収録など全て学生による番組制作が始まった。キャンパススタジオからの生放送で、内容は被災地の現状、平塚市民の防災対策やボランティア活動の紹介、東海大の教員による解説など。またインターネットで中継を行い、現地レポートのほか、こどもテレビ局に携わった子どもたちのメッセージも伝えた。14時46分には黙祷を行い、2時間の生放送を終えた学生らの目は、様々な感情からこみ上げてくる涙で溢れた。
学生視点で伝え続ける
 今年で3年目の生放送。今回も学生から見た、ありのままの被災地の今を伝える。今年、総合プロデューサーを担当している2年生の小山綾子さんは「毎年同じものを取り上げる訳にはいかないので様々なものを取材するのですが、今も続いているボランティア活動は少ない、というのが率直な感想です。取り上げるものが少なくなってきている、という点で今年は難しかった」と言う。だからこそ「私たちも、いつまで続ければ良いのかわからない」と悩む。
 それでも、メディアを学ぶ学生として、伝える。マスメディアでは取り上げられない被災地の風景を。相手が学生だからこそ見せてくれる、人々の表情を。
 東海大生による番組「未来へ~つないでいくこと~」は、湘南ケーブルテレビ局(SCN)湘南チャンネル(CATV002ch)で、3/11(火)13時~15時に放送。再放送は3/16(日)9時~11時。

【写真上】
真剣な表情で通しリハーサルに取り組む学生ら
【写真下】
現地での撮影、映像編集など全て学生が行っている
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