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ヘッドライン |2014.05.30

花香る天然の生蜂蜜をつくる養蜂家 芹澤勝男さん

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 様々な花が盛りを迎え人々の目を楽しませる季節。人々の舌を楽しませる蜂蜜もミツバチによりつくられている。古来より食品や調味料、酒、薬などとして世界中で親しまれてきた蜂蜜だが、現在国内に流通するものの中で国産は5%以下と言われ、さらに全く添加物を加えない「天然のままの生蜂蜜」には中々出会うことができない。あるにはあるが、市場に流通するものは当然、ビジネスを成り立たせる上での「商品」であるため高価な「高級品」として存在する。だがそういった販売目的で蜂蜜の生産をしていない養蜂家もいる。平塚市片岡在住の芹澤勝男さん(70)。ただ蜂が好きで、蜂を育て、蜂蜜を採っている。
 蜂が何より好きだった。子どもの頃、近所のレンゲ畑に来ていた「移動養蜂家」をきっかけに蜂に興味を持ち、高校卒業後に飼い始めたという。会社員時代も「趣味」として養蜂し続け、採蜜が追い付かないと会社を休み、「副業」に勤しんだことも。定年退職を迎えてから本格的に取り組むようになり、今では雨の日以外は毎日養蜂場へ通っている。
自然のままで
 養蜂場は秦野市内に2カ所、中井町内に1カ所あり、それぞれ30群ほどの蜂を育てている。蜜の元となる花は「ミカン」「ブルーベリー」「サクラ」などで、季節によっては様々な花から集めた「百花蜜」というものもある。
 採蜜の作業は至ってシンプルで、手づくりの巣箱につくられた蜂の巣を取り出し、手動の分離器で蜜を落とし、こし器でこす、という流れ。自然で作られる蜂蜜をそのままビンに詰める。糖分を加えることもせず、煮詰めて濃度を高めることもしない。そもそも、そんなことをする必要がない。儲けるために採っているわけではないのだから。
自然に広がり
 始めは近所に配っていただけだったという蜂蜜も人づてに広がり、次第に「買いたい」という問い合わせが来るようになった。そして「材料費程度」の気持ちで価格を設定し、販売を始めたところ今では作った分は全て売れてしまうというほどに好評を得ているという。周囲からは「少し価格を上げても売れるのに」といった声や、同業他社からは「安い金額で売られると困る」といった不満も言われるが、断固として信念は守り抜く。
 「1人でも多くの人に、本物の蜂蜜を手軽に食べてほしい、って気持ちでやっているよ。家業というより、楽しみでやっているからね」と芹澤さんは言う。
 楽しみとして、50年以上続けてきた。「何年経ったって初心者。だから面白いんだよ」。とは言え養蜂は決して簡単なものではなく、独学で試行錯誤を重ねてきた。採蜜を始め巣箱づくり、越冬の準備など重労働で体力勝負の日々。それでなくても毎日のように刺される。正に、蜂が好きでなければできない仕事だが、芹澤さんにとっては「仕事」ではない「生業」である。
芹沢養蜂の蜂蜜は600g2000円~
問い合わせは☎0463-58-6783へ

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