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バニューシネマパラダイス:シーン54『獄門島』

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『獄門島』(1977年/日本)
監督:市川崑 脚本:久里亭(市川崑/日高真也)
出演:石坂浩二/司葉子/大原麗子/佐分利信 他
東宝DVD名作セレクションとして廉価版発売中。
 いまかかわっている仕事の兼ね合いで観直してみた。ご存知の方も多いと思うが、石坂浩二扮する金田一耕助が登場するシリーズの第3弾である。個人的には、第2弾の『悪魔の手毬唄』が最高傑作だと思っているが、仕事の参考として今作を選んだ。藤原純友を頭領とする伊予の海賊の末裔が住みついたという獄門島で、網元の一族に起こる悲劇を金田一が解き明かしていく。シリーズ中最も伝奇色が濃いのが本作。ある伝承や童謡に則って殺人が起こる、いわゆる見立て殺人と歌舞伎の「娘道成寺」をモチーフに絢爛たる殺人絵巻が繰り広げられていく。市川崑の手掛けた同シリーズは、まさに殺人ショーというが如きケレン味あふれる映像が見どころだが、本作はその真骨頂である。くわえて毎回、同じ俳優陣がまったく異なる役で登場する。なかでも印象深いのは、三木のり平と大滝秀治。金田一がこの二人に出会うと、すっ惚けたやりとりの中でほぼ事件の全容が明らかになる。隠れた名探偵は、この二人ではないだろうか。 1023 映画
文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。
映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。
現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。

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