オーレ!ベルマーレ:#859 夢の舞台
もう一月近く前の話だがぜひ触れたい。もちろん、9月24日の国立競技場でのホームゲーム開催の話だ。
文章を書く仕事としては稚拙な表現だが、本当にワクワクする空間だった。神奈川ダービーということも手伝って、来場者数は54,243人。過去最高記録だった48,640人を大幅に更新し、湘南の歴史にその日を刻んだ。
訪れた人は老若男女問わず、すばら半歩でもこの日に近づくためにできることはまだまだありそうだ。すばらしい表情をしていた。誰もがこの日を楽しみにしていたと思うし、それはいちサポーターとしての筆者もそうだ。帰りの電車に、老夫婦のサポーターがいた。足が悪いのだろう、1人は杖を携えている。日頃からスタジアムに来ているのだろうか、もしかするとこの日が今年観る唯一のゲームかもしれない。2人して緑と青の服に身を包み、寄り添ってこの日の振り返りに花を咲かせる様子を見るともなく眺めながら思った。ベルマーレ、こんなに愛されているじゃないか、と。
普段どこにいたのかと言うほど多くの人が試合に訪れたわけだが、これはもちろん夢の舞台“聖地国立”という特大の起爆剤があってのこと。毎試合毎試合これだけの規模の興行ができるかといえばそれは違う。少なくとも今は。だが、ベルマーレが言うところの「希望の証明」にはなった。
惜しむらくは、試合結果が伴わなかったこと。当たり前だがそれこそがプロスポーツ興行において小さくないウエイトを占めている。9月30日のアウェーC大阪戦は奮起の勝利で最下位は脱した。残り5試合、残留は絶対だ。
TEXT:名久井啓祐(本紙編集部)



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