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ヘッドライン |2013.04.05

波高きプロの世界ボディーボード世界9位の近藤義忠さん

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 プロボディーボーダーとして活躍する平塚市内在住の近藤義忠さん(32)が、今年2月19日から3月1日(現地時間)にかけてハワイ オアフ島 ノースショア パイプラインで開催されたボディーボードワールドツアー第1戦「IBA(国際ボディーボード連盟)GOPRO PIPE CHALLENGE」で、日本人過去最高位となる9位に輝いた。さらなる上位への期待がかかるツアー第2戦は今月、オーストラリアで開催されるが、近藤さんは出場しない予定だ。マイナースポーツにおける、プロの葛藤とは。
世界最高峰、世界各国からトップレベルの選手たちが集まる同大会は、ボディーボードのオリンピックとも呼ばれる大会。大会自体の歴史もさることながら、会場のパイプラインは、波乗りをする人たちにとっての聖地であり、出場するだけでも価値ある、特別な存在という。
 世界18カ国から113人の選手が参加した今大会に、近藤さんは日本代表3人のうち1人として出場。準々決勝では0.5ポイント差という僅差で負け、最終ランキングは9位だったが、それでも、日本人では過去最高となる大いなる快挙を成し遂げた。
地元へ
 先月27日には落合克宏平塚市長を表敬訪問し、喜びを語った。落合市長は「こんなにすごい人がいるなんて知りませんでした。平塚の人、というのが嬉しい。これからも是非頑張って活躍していただき、平塚をもっと広めていって下さい」と激励した。
 また、近藤さんがアマチュア時代に所属していたNSA(日本サーフィン連盟)湘南西支部の柏原亮介支部長は「近藤君は支部の子どもたちの目標です。何か近藤君とタイアップして子どもたちとふれあう機会を増やし、マリンスポーツの裾野を広げ、地元を活性化していきたい」と期待を寄せている。
 近藤さんは「すごい喜んでいいのか、微妙な順位ではありますが、すごい嬉しい」とはにかむ。「世界トップの選手達に勝てた。中々少ないチャンスの中で実績を出せたのは誇りに思います」
世界へ
 チャンスが、少ない――。プロ選手とは言えど、国内ではまだまだマイナースポーツであるボディーボードの世界は、資金繰りが厳しいのだという。スポーツショップのアルバイトで生計を立てている近藤さんは妻と10歳、7歳、5歳の子どもの5人家族。実際、今大会の出場も「資金難で諦めていました。でも、仲間やスポンサーが後押ししてくれて、ちょっとずつ資金を出してもらって出場できました」と言う。世界戦に出場する実力はあるが、世界戦へ出場する費用がないという現実。
 年に何度も海外へ遠征することは難しい。ツアー戦に参戦できず、ランキングが下がることは「仕方ないこと」と受け入れている。だからこそ、今後の目標ははっきり見えている。「できる限り自分の使える時間を使って営業し、スポンサーを探していきたい。子ども3人と嫁さんに迷惑かけないように」と笑顔。
 さらなる高みを目指すため、まずは「自分営業」という大きな波に挑む世界最高峰の現役プロ選手。次の大会出場は、諦めている。
【写真】
【左】パイプラインの大波に乗る近藤さん(写真提供=クレバー)【右】落合市長(左)を表敬訪問し、喜びを伝えた

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